会社員でも副業やってる人、最近本当に多いですよね!!
街を歩けば立方体のバックを背負って自転車で配達する人、ランサーズとかでちょっとしたお小遣い稼ぎをする人、楽天せどりやってる人。はたまた、思い切ってyoutuberデビューする人など稼ぎ方は多様化してますよね。
その中でも結構多い「楽天せどり」に関して、今回は解説をしようと思います!!
※私自身は、楽天せどりをやっていなくて、SPUとかに精通している訳ではないです。そのあたりは両学長のyoutubeをご覧下さいませ!
というわけで、今回のテーマはこちら!!
「副業でやってる楽天せどりの税務のポイントが分かるようになります!」
Contents
楽天せどりとは??
そんなん知ってるよという方、読み飛ばして下さい。
そもそも「せどり」って?
せどり(競取り、糶取り)とは、『同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。また、それを業とする人(三省堂 大辞林より)』を指すが、一般的には古本用語を元にした「掘り出し物を第三者に販売して利ざやを稼ぐ」商行為を指す言葉
(引用:Wikipedia)
要は、転売ですよね!
でも、単なるせどりって、要はただの個人が安く仕入れて、高く売る。
これは、かなり難しいですよね。。。
そこで、ここしばらく会社員の副業で流行っているのが、楽天ポイントを生かした「楽天せどり」です!
「楽天せどり」とは?
図が分かりやすいですね。
図では、Switchを売ったことによって、1,000円の利益が出ることにしていますが、実際はなかなか難しいようですね。
「楽天せどり」の最大の醍醐味は、画像内青枠にもしてますが、楽天でSwitchを購入したことによる楽天ポイントの付与です!
楽天の各種サービスを利用することによって、ポイント倍率が上がる楽天のポイントプログラム(通称:楽天SPU)をいかにして活用するかが、色んな方の色んなブログで語られているという訳です。
まずは、ポイント以外のお話
利益(所得って言います)の計算の仕方
「楽天せどり」が事業所得か雑所得かによって、青色申告の特典の適用関係が変わるのですが、まずは一旦青色関係は考慮しないで、さらに楽天ポイントも無視して考えてみます。
事業所得??雑所得??という方は、下記お読み下さいませ!
非常にシンプルです!
売上から仕入を引くだけです(これが利益です。)
気を付ける点は主に下記のとおりです。
① 在庫の計上
⇒ 12月末時点で、仕入れたけど売れていないものは在庫になるので、経費に落ちませんね
② 仕入以外の経費の計上
⇒ パソコン代、インターネット代、携帯代、などなどが経費になります。ただ、これらって大体副業のためだけじゃなくて、プライベート(家事用って言います。)でも使っているので、事業供用割合を乗じることがとっても大事です!!
え?割合なんて分からないよー。という方。ご安心下さい。何となくで十分です!!w
③ プライベートの購入は除く
⇒ 当たり前ですよね
※申告書の作り方とかは、また時期を追って記事を作るので少々お待ちください!
意外と落とし穴?消費税の課税が出るかも!
個人は基本的に消費税は免税事業者(消費税を納めなくていい人のことです。)です。
ただ、2年前の課税売上高(売上金額とほぼ同義です。)が1千万円を超えると消費税の課税事業者(消費税を納めなくてはいけない人のことです。)になります!
せどりって、それなりの金額を仕入れて、売却するので、案外1千万円って超えてしまうんですよね。
なので、楽天せどり3年目になると課税事業者になるケースって意外と多いと思います。
では、消費税の計算方法です。
預かった消費税(売上に係る消費税)から、払った消費税(仕入に係る消費税)を引いた金額をお国に納めるという算式です。
楽天せどりの場合は、売上と仕入の金額に差があまり出ないので、実は消費税の納付ってあまり発生しないかも知れないです。
要は売上金額と仕入金額が同額だったら、消費税の納税は0円になるイメージです!
※もちろん、純粋にせどりで儲かっているのであれば、消費税の納税は発生します。
参考までに法人成りの話も
法人成りに関しては、また別記事で詳しく書こうと思っていますが、ざっくり法人成りのメリットとデメリットを。
・たくさん稼ぐと個人より税率が安い
・消費税の課税事業者になるまでの期間を先延ばしできる
・家族に役員報酬を出したり所得分散が出来る
・色んな経費を発生させることが出来る
・対外的な信頼が高まる などなど
・設立コストが20万くらいはかかる
・赤字でも最低年間7万円はかかる
・申告書を作るためには税理士が基本的には必要 などなど
それでは、ポイントの取り扱いについてです
前置きが長くなりました。今回の肝の部分です!
参考にする論文
現在、ポイントを体系的に対象にした法的制度(規制)は存在していないんです。。。
税法の基本的な考え方でいえば、金銭そのものではなくても経済的な利益を獲得した場合には、課税の対象になりますね。
下記サイトに国税庁に税務大学校の論文があり、この部分にも言及していますが、要約したら上記のとおりです。
https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/kenkyu/ronsou/78/04/index.htm
論文の内容を噛み砕くと
まず、課税される時期は?
ポイント獲得時点ではなく、実際に使う時点で課税される。
ということになります。使って初めて経済的利益を受けるということですね!
課税の仕方はどうなるのか?
これが、杓子定規的にやった取り扱いです!
プライベートで獲得した ポイント |
一時所得として課税!! |
---|---|
せどりで獲得したポイント (事業所得、雑所得) |
事業所得として課税!! |
要は使用時の目的によって課税方法が決まるのではなく、ポイント獲得時の状況によって課税所得が決まるという訳です!
一時所得での課税とは??
一時所得というのは、税金計算するときに「特別控除額」として50万円の控除があります。
したがって、一般の方であれば、プライベートで50万円分ものポイントが貯まることはないので、税金は発生しないよね!という考え方になります。
事業所得での課税とは??
ポイントを使った時にそのポイント相当金額を収入として計上することになります。
ちょっと分かりづらいですよね。
例えば、2万円の商品を仕入れたときに、5千円分のポイントを使いました。それを2万円で売りました。とすると、5千円の利益の計上が必要になるということです!
これややこしいのが、ポイントをプライベートで使ったとしても、あくまで事業所得で獲得したものは事業所得として課税されるということです。
うーん、ややこしい。
実際のところ、どうなの??
ここ気になるところですよね。
ただですね、結論はお察しくださいませです。w
楽天ポイントは公使が混ざっているので、現実的にすみ分け(事業所得で獲得したポイントなのか?プライベートで獲得したポイントなのか?)することは難しいですよね。
せどりポイントとはズレますが、出張でマイルを貯めている人とかままある話です。
これらって、大体は同じ話になるはずですが、申告している人なんて聞いたことないですし、税務調査で否認されたといったことも聞いたことがありません。
ちょっと嫌なのは、楽天せどりの場合って、このポイントが肝で主たる収益なイメージなので、マイルとかとはちょっと違うんですよね。
調査されるとしたら、まずはSNSとかで拡散していて、本人も相当のポイントを貯めているというような方が見せしめ的にやられるはずですよね。
一点、楽天ポイントを事業のための仕入で使うと、それは仕入金額が減少するので、実質的にポイントに課税がされるということになるので、そこは当たり前ですが注意が必要ですね!